ドキュメントは読めるのに、会議では黙ってしまう。その差がどこで年収に効いてくるのかを、転職実績データで確認します。
最終更新日:2026年8月1日|運営:おすすめサービス比較ナビ 編集部
エンジニアにとって英語は必須スキルではありませんが、選べる求人の幅を変えます。JAC Recruitmentの転職実績データでは、英語「不可」の平均想定年収674.2万円に対し「中級」は873.9万円。ただし中級から上級・第一言語レベルへ上がっても年収はほとんど伸びていません。つまり目指すべきは「ネイティブ並み」ではなく会議で発言できる中級ラインです。そしてそこに届かない原因は語彙でも文法でもなく、発話の場数が絶対的に足りていないことです。
データ上、年収カーブが立ち上がるのは「読み書きできる」から「会議に参加できる」へ移る区間です。その先はほぼ横ばいなので、発音を磨き込む必要も、TOEIC900点を取る必要もありません。
エンジニアはすでに読解と語彙のストックを持っています。足りないのは口を動かした回数だけ。だから最短ルートは「教材を増やす」ではなく「毎日話す環境を作る」になります。
「英語ができないと詰む」という話ではありません。
国内向けのプロダクトを作り続けるなら、英語なしでもキャリアは十分に成立します。実際、英語を使わずに高い評価を得ているエンジニアは大勢います。
ただし「応募できる求人の母集団」が変わるのは事実です。そしてその差は、データ上かなりはっきりした形で年収に表れています。
データと勉強法の詳細は、このまま下で解説しています。
IT・技術系の転職実績より
転職エージェントのJAC Recruitmentが公開している、IT・技術系職種の転職実績データがあります。英語レベル別に平均想定年収を並べたものです。
出典:JAC Recruitment「エンジニアに英語力は必要?」(2024年1月〜2025年12月の同社転職実績データ)
注目してほしいのは棒の高さそのものより、隣との差です。「不可」から「初級」で約62万円、「初級」から「中級」で約138万円と、ここまでは伸びが続きます。
ところが「中級」873.9万円 →「上級」877.8万円の差は、わずか約4万円。ほぼ横ばいです。年収カーブが立ち上がるのは中級までで、そこから先は英語以外の要素で決まっていると読めます。
※このデータは特定の転職エージェントを利用した人の実績であり、日本のエンジニア全体の平均ではありません。転職市場に出ている層の傾向として読んでください。また、英語ができるから年収が上がったのか、年収の高いポジションが英語を求めるのかは、このデータだけでは区別できません。
中級の壁と、その先の頭打ち
前のセクションのデータから導けることは、シンプルです。中級ラインを越えることに投資価値が集中しているということ。逆に言えば、そこを越えたあとに英語をさらに磨いても、年収という指標では returns が小さくなります。
並べてみると分かるのは、差がついているのは知識ではなく振る舞いだという点です。「聞き返せる」「完璧じゃなくても言い切る」は語彙力の問題ではありません。慣れの問題です。
正直に言うと、これは弱点ではなく偏りです
エンジニアの多くは、英語が「できない」のではありません。読解だけが突出して伸びていて、発話だけが置き去りになっているという偏りを抱えています。理由は日々の使い方にあります。
公式ドキュメント、GitHubのissue、Stack Overflow、エラーメッセージ。仕事をしているだけで英語を読む量は自然に積み上がります。しかも専門知識が文脈を補ってくれるので、単語が多少分からなくても意味が取れてしまう。結果、読解力だけが実力以上に伸びます。
ドキュメントは何度でも読み返せます。辞書も引けるし、翻訳にかけてもいい。ところが会議は違います。相手のペースで進み、聞き返すかどうかを数秒で判断しなければならない。同じ英語でも、要求される能力がまったく別物です。
コードは正しく書けば動き、間違っていれば落ちます。その世界観に慣れていると、会話でも「正しい文を組み立ててから発話しよう」としてしまう。しかし会話は、文法が崩れていても通じれば成功です。完成を待って黙る時間が、そのまま沈黙になります。
つまり、伸ばすべきは語彙でも文法でもありません。不完全なまま口に出す練習です。そしてこれは教材を読んでいる限り、絶対に身につきません。
やることを3つに絞る
前提として、エンジニアはすでに語彙と読解のストックを持っています。ゼロからの学習者とは出発点が違うので、やるべきことはかなり絞れます。
週1回60分より、毎日15〜25分のほうが効きます。間隔が空くと、前回言えた表現も次には出てこなくなるからです。人間相手のレッスンを軸に据えるのが最も確実で、1回25分のオンライン英会話が現実的な選択肢になります。
汎用的な日常英会話フレーズを覚えるより、「自分が今作っているもの」を説明する言い回しを用意するほうが早く効きます。担当領域、使っている技術、直近で解決した問題。この3つを英語で言えるようにしておくと、実務でも面接でもそのまま使えます。
レッスンで言えなかった内容を、あとからChatGPTなどに「こう言いたかった」と投げて自然な表現を教えてもらう。これは人間のレッスンとAIの役割分担として非常に相性がいい使い方です。詳しくは ChatGPT・AI英語学習の始め方 で解説しています。
平日15分+実戦25分で組む
「毎日25分レッスン」が理想ですが、業務が立て込む週もあります。そこで自習と実戦を分けて、実戦を週3回に置く形が現実的です。
| 曜日 | やること | 時間 | 種類 |
|---|---|---|---|
| 月 | オンライン英会話(今週やった作業を説明する) | 25分 | 🗣 実戦 |
| 火 | 言えなかった表現をAIで言い換え・音読 | 15分 | 📖 自習 |
| 水 | オンライン英会話(フリートークで聞き返す練習) | 25分 | 🗣 実戦 |
| 木 | 担当プロダクトの説明を英語で書き直す | 15分 | 📖 自習 |
| 金 | オンライン英会話(教材ベースで語彙を増やす) | 25分 | 🗣 実戦 |
| 土日 | 余力があれば追加レッスン、なければ休み | — | 📖 任意 |
※ポイントは「実戦の翌日に復習を置く」こと。詰まった記憶が新しいうちに潰すと定着が早くなります。
なお毎日1レッスン受けられるプランでも月6,980円程度なので、週3回に絞るより毎日プランのほうが1回あたりは割安になります。続けられるか不安な場合は、まず回数の少ないプランや無料体験で生活に組み込めるかを確認してから決めるのが安全です。
エンジニアにとっての現実的な選択
発話量を確保する手段として、オンライン英会話は素直な選択肢です。ただし期待していい点とそうでない点ははっきりしています。
技術的な中身の議論はできませんが、そこは求めなくていいというのが正直なところです。必要なのは「英語で口を動かした回数」であって、講師に技術を理解してもらうことではありません。技術語彙は自分のプロダクトのドキュメントとAIで十分に補えます。
エンジニアの業務時間は不規則になりがちなので、予約できる時間帯の広さは続けられるかどうかを大きく左右します。DMM英会話は24時間365日レッスンを受けられるため、早朝でも深夜でも枠を確保できます。料金はスタンダードプラン(毎日1レッスン)で月6,980円、回数少なめの「毎月8回」プランなら月4,880円です。
🎁 【8/31まで】「初月1円」英会話スタート応援キャンペーン実施中
期間中に対象プランへ新規入会・再入会すると、初月の月額料金が1円に。スタンダード(毎日1レッスン/毎月8回)・プラスネイティブプランが対象です。7日間の無料体験とは別のもので、無料体験のあと有料プランに進むときの「初月」料金が対象です。
※2026年8月1日〜8月31日の期間限定。初めてDMM英会話の有料プランに入会する方、または休会中から再入会する方が対象です(法人会員・休会申請中の方は対象外)。他の初月割引とは併用できません。2ヶ月目以降は正規料金となり、同じプラン契約を2度自動更新することが適用条件です。最新情報は公式サイトでご確認ください。
さらに7日間の無料体験ではレッスンが受け放題なので、上のプラン表が自分の生活に本当に組み込めるかを、費用ゼロで検証できます。まずここで「続けられそうか」だけ判断すれば十分です。評判やデメリットは DMM英会話の評判・口コミレビュー にまとめています。
登録から初回レッスンまでの流れは、公式の解説動画(約1分)が分かりやすいです:
出典:DMM英会話 公式チャンネル「かんたん3STEPS!DMM英会話の始め方」
年収の話をもう少しだけ
中級ラインを越えると、応募できる求人の種類が変わります。JAC Recruitmentの記事では、英語が必要なエンジニア求人の業務としてグローバルチームとのテキストコミュニケーション、海外ベンダーや現地エンジニアとの仕様折衝が挙げられ、該当職種としてクラウドインフラ、バックエンド開発、セキュリティ、グローバルPM/PLが示されています。
ただし英語だけで年収が決まるわけではありません。前掲のデータで「中級」から先が横ばいだったのは、そこから上は技術力や実績で差がつくからだと考えるのが自然です。英語は評価の土俵に上がるための条件であって、評価そのものではありません。
とはいえ「今の職場で英語を使う機会がない」場合、英語力を年収に変換するには転職という選択肢が現実的になります。当サイトではITエンジニア向けの転職サービスも整理しているので、必要になったタイミングで参照してください。
→ ITエンジニアのハイクラス転職におすすめのエージェントFAQ
中級ラインまでに必要なのは、教材でも単語帳でもなく発話の回数。
7日間の無料体験なら、続けられるかどうかをリスクなく確かめられます。
\ 登録は無料・7日間レッスン受け放題 /
DMM英会話|7日間無料体験はこちら ▶※公式サイトへ移動します